2012年11月25日日曜日

ウルトラマンマックス 視聴記-5(第8話)


第8話 「DASH壊滅!?」
 DASH総力戦って感じの回だった。
 今のところ、その演技力に疑問を感じざるを得ないヒジカタ隊長だが今回はちょっと隊長らしいところを見せた。DASH内部で次々と倒れていく隊員達の描写はセブンの「零下140度の対決」を思い出させる。プレデター風の描写があるのはご愛嬌。バグダラスはセブンのダリーのデザインを思わせる。
 ダッシュバードの墜落後のコックピットが割れてて、こういう細かいところでも手抜きナシ!カイトってばヘロヘロだったのに変身後のマックスは影響されず、ピンピンしてるのね。
 それにしても、え?エリーってコバのこと、好きなの?と驚いてしまった。何か妬ける(笑)。

2012年11月21日水曜日

ウルトラマンマックス 視聴記-4(第7話)


第7話 「星の破壊者」
 ゲストは「仮面ライダー龍騎」の神崎士郎!相変わらず影のある屈折した役を...(笑)。ミズキと宇宙人ケサムとの交流が話の主軸。そのままSF作品の題名にできそうなタイトルもまたよし。若干力が入り過ぎという印象もあるが、ミズキの熱演には好感持っちゃうな。戦闘時の高速移動をマックスだけではなく敵も使うというのは、あって然るべき描写。
 プロットはウルトラセブンの「ダークゾーン」と「盗まれたウルトラアイ」か。死ぬことができなかったペガッサ星人に対して、こちらはちゃんと死に場所があって、それなりに満足して逝ったように見える。そう見るとペガッサ星人よりはケサムの方が幸せだったのか。ケサムとミズキの交流はもう少しふくらませてもよかったような気もする。そこが十分でなかったので、ミズキの訴えかけや最後のケサムの表情の重みが若干、軽い。しかし、ミズキがあそこまで強くケサムを信じたのはミズキの直感によるものだったということでも、おかしくはない。それとも単にミズキの好みだったの?

2012年11月14日水曜日

ウルトラマンマックス 視聴記-3(第5~6話)


第5話 「出現、怪獣島」
 ピグモンのかわいこぶりっこは、ちょっとやり過ぎかなという気がしなくもない。スターウォーズのイウォークに通じるあざとさを感じる。相変わらず、隊員が要所要所で報告を欠かさないのはえらい。インディ・ジョーンズ風の格好をしたゲストがモレスキンっぽいバンド付きの手帳を持ってるのは確信犯か。衛星画像からの2体の怪獣の映像、カッコよかった。戦闘終盤で穴につまずいてコケてしまうレッドキングは、怪獣ギャグとしてOKな範囲だと思えた。

第6話 「爆撃5秒前!」
 レッドキングと怪獣のプロレスっぷりはなかなか見ごたえがある。対戦時のマックスの高速移動、これはいつ見てもカッコいい。戦ってる最中に気合を入れるレッドキングの描写がユーモラス。ガス欠レッドキングも面白くて笑える。どちらかと言えば怪獣ギャグには否定的な自分だが、許容範囲に思えた。これはレッドキングほどキャラが立っていればこそということなのかも知れないが。
 DASH現場が上層部からの指令に異議を唱えるやり取りは、このぐらいがバランスとしていいところなのかな。MATなんかは「作戦に失敗したら解散!」なんつって、かなり岸田長官にいじめられてた印象があるんだが、トミオカ長官はもうちょっと話が分かる人なのだ。

 かわいこぶりっこが鼻についてたピグモンだが、別れのシーンには少しジーンときた上に、単に空爆で島が消滅するのではなく彼(彼女?)のおかげで...というエピローグも秀逸。ごめんねピグモン、かわいこぶりっこなんて言って!

ウルトラマンマックス 視聴記-2(第3~4話)

第3話 「勇士の証明」
 今回は「帰ってきたウルトラマン」第2話を思い出させる展開。
 変身できないカイト、応えないマックス。
 いじける落ち込むカイトが子供からもらったキャンディーで気づきを得るってのはちょっとアレだが、次の瞬間の公園を行き交う人々の描写には新鮮な印象を受けた。実は、こういう感じの人々の日常シーンって、あまりウルトラシリーズでは描かれてないのでは?逃げ惑うシーンはよくあるけど。戦闘シーンでは、必殺技を出そうとするマックスの隙をついた怪獣の攻撃がよかった。

第4話 「無限の侵略者」
 話の最初の展開はウルトラマンの「侵略者を撃て」っぽいと感じた。タイトルもちょっと似てるし、寝ぼけている隊員達の描写もそうだし、研究所の中の雰囲気もそう。違う意匠を取りながら、「侵略者を撃て」を見た時に感じた不気味さ、怖さを演出しようという意図なのか。
 宇宙船の中で下の街が見えているのは博物館のようで(笑)面白かったし、ミズキの身体能力の高さにも驚いた。どんだけやねん。燃えている街を低空飛行するダッシュバード2号もよし。機体に火影が映っているというのが印象的だった。

 今のところ、DASHの描写に失望するところはない。カイト達がマメに本部に連絡してるのもいいし、スラン星人の高速移動をエリーが解析というのも抜かりがない。画面では見えない場所に「ほう・れん・そう」って貼ってあるんじゃないか。

 マックスが墜落するダッシュバードをキャッチする時の素晴らしい動きには思わず手を打ってしまった。やっぱ、こうでなくちゃ。また、その時のコックピットから撮った光景も素晴らしい。戦闘機のコックピットは、最もマックスや怪獣に接近する視点であり、そこから見える光景は、ちゃんとスケールを感じられるように描いてほしいもの。その点でもマックスはよく考えられてるなあと思う。
 ただ、スラン星人の高速移動からの攻撃シーンはもう少しクオリティを上げてもよかったのでは。つまり、攻撃する側のスラン星人の動きは高速でも、マックスの動きがそれと同じ速さでは違和感がある。
 戦闘終了後、ダッシュしてから力強く空へ飛び立っていくマックス。こういう描き方、新鮮に感じた。最後のミズキのツンデレが大変可愛くてよい。それにしても、既に4話で結構いい仲なのか、この二人。あと、タイトルの「無限の」ってのは、どれを指してたんだろう?

2012年11月6日火曜日

ウルトラマンマックス 視聴記-1


 ウルトラマンマックスのDVD-BOXを購入してしまった。「ウルトラマン列伝」で見た3つの話があまりにも素晴らしかったからだが、これらの話、いずれも監督が金子、三池、実相寺という素晴らしい方々。
 見始めるにあたって自分の興味の焦点は、他の監督でも同じように素晴らしい世界を見せてくれるのかというのがまず一つ目。
 それから、ダイナやメビウスを見て、あまりにも学級会的なノリに辟易しているスーパーGUTSやGUYSなどに対して、DASHという組織はどう描かれているというのが二つ目。
 また、過去の資産に頼りすぎて、しかも食いつぶしちゃってる感を強く感じるメビウス以降のウルトラマンワールドに対して、マックスでは、その辺りのバランスがどうなのかというのも気になるところ。

 というわけで、これから(ほぼ)リアルタイムで感想をつづっていこうと思う。ハッキリ言ってネタバレアリなので、読んでくださる方は要注意です。

第1話 「ウルトラマンマックス誕生!」
 「列伝」で見てシビれた。ミズキが平成ウルトラシリーズの中で群を抜いて可愛いからではない。怪獣のアングル、ダッシュの戦闘の仕方で、まず「お、ちょっと違うぞ」と思った。そして何よりもマックスが戦うシーンのカッコよさ。そのカッコよさは、これまでずっと、怪獣ものなら、こんなアングルが迫力あるのに、と漠然と求めていたものをカタチにして見せてもらったという感動。
 巨大ヒーローとしてのマックスの存在感、戦い慣れしていると感じさせる戦闘の流れ、マックスの戦い方の力強さ、マックスを見上げる少年の表情、全てが素晴らし過ぎる。何度見直したか分からない。「こんなウルトラマンを観たかった!」という思いに目頭が熱くなってしまったほどだった。ラストシーンでのミズキの笑顔がとても素敵だし、駆け出すカイトのショットも印象的。

第2話 「怪獣を飼う女」
 夜中にたたき起こされて、おっとり刀で駆けつける隊員達は、ウルトラマン第2話へのオマージュか。エレキングが街を破壊するシーンはハイスピード撮影でもよかったのにと思った。

 都会の寂しい一人暮らしの女性の心の隙間を狙うというのは斬新だったが、それをエレキングがやったのか?という疑問が残る。なお、確かに小さい状態でのエレキングは可愛い。そんなぬいぐるみチックなエレキングにキスする美宇(何と元ミス日本)に、そこはかとないエロスが...。さすが金子監督といったところか。