・文明の発展してきた歴史を概観した上で、これからの世界はネットを中心とした「場」での活動が中心になり、国の境界はなくなっていくというのが本書の骨子。国家という枠組みを強固なものにした西欧文明も、かつては辺境のマイノリティだったわけで、今また、それが移ろっていっても不思議ではない。本書では、帝国全盛の時代から国家と民主主義の興隆への変遷を紹介することでそう主張している。
・「レイヤー」というのは、属性が分解されて、それぞれがそれぞれのつながりを持って広がっていく、というイメージ。これまでが縦割りのパッケージだったのに対して、これからは各人が持っている色々な側面が、それぞれ薄く横につながっていく、というようなものだろうか。
・「不安だけど、アメーバのようにくねくねと動き回りながら、自分の居場所を見つける努力を一生続けること(P268)」というのは示唆的だが、今の日本で、こういう考え方がマジョリティになるにはもう少し時間がかかるのではないかと感じた。
2013年9月22日日曜日
2013年9月14日土曜日
フクロウからのプロポーズ 彼とともに生きた奇跡の19年 ステイシー・オブライエン (著)
・この本を知った由来は、多分、amazonでカラス関連の本を探していた時だと思う。
・動物との交流、特に「通じ合った!」と無条件で思える瞬間というのは極上の体験だ。その感動が本書からよく伝わってくる。生まれた直後から死ぬまでの19年もの長きにわたってメンフクロウのウェズリーと暮らした記録が本書なのだが、大変な生活なのに、大した女性だなあと思っていたら、名前のオブライエンとはケルト系の血か。途中でアイリッシュミュージックに関する記述が出てきたところで初めて気がついた。
・一気に読み進めることができるだけの面白いエピソードがてんこ盛り。笑えるものからホロリとするエピソードまで幅広く記録されている。しかし、本書の帯には「とりのなん子」なる人物の「最高にうらやましい!」との一文が掲載されているが、本書で書かれている生活の大変さを分かった上で羨ましがっているのだろうかと思った。また、感動的な内容であることは間違いないが「全米が涙した」との帯コピーも安っぽい。
・この本を読んだ数日後に、ノースサファリサッポロという所でメンフクロウの実物に触る機会があった。ふわっふわの毛だった。
・動物との交流、特に「通じ合った!」と無条件で思える瞬間というのは極上の体験だ。その感動が本書からよく伝わってくる。生まれた直後から死ぬまでの19年もの長きにわたってメンフクロウのウェズリーと暮らした記録が本書なのだが、大変な生活なのに、大した女性だなあと思っていたら、名前のオブライエンとはケルト系の血か。途中でアイリッシュミュージックに関する記述が出てきたところで初めて気がついた。
・一気に読み進めることができるだけの面白いエピソードがてんこ盛り。笑えるものからホロリとするエピソードまで幅広く記録されている。しかし、本書の帯には「とりのなん子」なる人物の「最高にうらやましい!」との一文が掲載されているが、本書で書かれている生活の大変さを分かった上で羨ましがっているのだろうかと思った。また、感動的な内容であることは間違いないが「全米が涙した」との帯コピーも安っぽい。
・この本を読んだ数日後に、ノースサファリサッポロという所でメンフクロウの実物に触る機会があった。ふわっふわの毛だった。
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