終戦直後から今のアベノミクスまで、15のテーマで日本の戦後史を概観する。知ってることから知らなかったこと、曖昧なことまで網羅されており、ザッと読んでおくと、自分のような基本常識が偏っている人間にはよい。いつもの通り、読みやすいし。
しかし池上さんの本を読んでると、身につけておきたい「恥をかく」ような基礎的な知識が、どれだけたくさんあるねん、という気になる。それにしても、東工大の学生は、いいねえ、と言ってしまう自分のフォーカスは、池上彰という著名人に対するブランド信仰なのか。
孫崎さんの「戦後史の正体」と併読していると、池上さんのバランスがよく分かる。孫崎さんが、とかく、アメリカの陰謀だと主張する事件について、池上さんは同じ歩調のところもあれば、スルーしているところもあるし、匂わせる程度のところもあったりする。この二人が同じ見解であれば、ほぼ確定でいいんだろうなと感じる。あとは「ヤルタ-戦後史の起点」も併せて読んでみるかな。ちなみに池上さんは「世界」は購読してないんだな、確か。
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