「本を読む」ということに限って言えば、佐藤優の「読書の技法」が具体的で役立つのだが、本書では、そんな技術が、読書に限らず、情報の収集から整理、私淑の心構えに至るまで、実践可能な具体的な手法として提示されている。さらには、それらの技術がゲーテや森鴎外、ポール・ヴァレリーなどによっても使われていた例を、彼らの日記などから拾い上げて紹介してくれる。刺激も受けるし、具体的なノウハウも見つけられるし、発想を柔軟にしてくれるヒントも散りばめられている。自分の中では、この分野のベスト3の1冊です。
知的トレーニングの技術 花村太郎
思考の整理学 外山滋比古
知的複眼思考法 苅谷剛彦
【目次】
イントロダクション 知的スタート術
--準備編 知的生産・知的創造に必要な基礎テクニック8章
志をたてる 立志術
人生を設計する 青春病克服術
ヤル気を養う ヤル気術
愉快にやる 気分管理術
問いかける 発問・発想トレーニング法
自分を知る [基礎知力]測定法
友を選ぶ・師を選ぶ 知的交流術
知的空間をもつ 知の空間術
--実践編 読み・考え・書くための技術11章
論文を書く 知的生産過程のモデル
あつめる 蒐集術
さがす・しらべる 探索術
分類する・名づける 知的パッケージ術
分ける・関係づける 分析術
読む 読書術
書く 執筆術
考える 思考の空間術
推理する 知的生産のための思考術
疑う 科学批判の思考術
直感する 思想術
さまざまな巨匠たちの思考術・思想術 発想法カタログ
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