ジャレド・ダイアモンド:イマイチ。トップであることから見ても、彼がこの本のパンダだと思うが、内容に対する印象はイマイチ。(当然ではあるが)最近出版された「昨日までの世界」に関する言及が垣間見れるのが興味深いと言えば興味深い。自分は「昨日までの世界」は上巻だけで止めた。あまり彼の世界にのめり込めないのかな。
チョムスキー:名前だけは知っているが、著作は未読。「生成文法」というキーワードだけで既に刺激的だなあ。「虐殺器官」も影響を受けているのかも。言語学なんだが、政治的な活動をしているというのも興味深い。まずは新書から読んでみようか。
「民主主義はそれ自体に価値がありますが、実際には、何らかの権利を求める場合、人々はその権利獲得のためにたいへんな努力を払う必要があります。(P96)」銀河英雄伝説を思い出させる一節。
サックス:神経学者。脳と認識に関する話は面白い。デ・ニーロ主演の「レナードの朝」の著者だそうな。
「言語野がないほうの脳で言語的な発達を促すことだってできるのです。驚くべき脳の柔軟性の例です。大人の脳でこのように言語のベースが移動するというようなことが可能だとは誰も思ってもみなかったことです。(P141)」
「音楽の才能あるいは感受性というものは、それ自体が独立していて、知能が低いあるいは強い自閉症の場合でも、驚くべきレベルまで到達することができるようです。(音楽の能力は)領域特定化しているようです。(P147)」
ミンスキー:AI研究者。ロボットに関する研究は、人間らしく見せる見栄えばかりが優先され、原発事故の時に役立つようなものが成されていないと批判。「ユングは既に科学として消え去っている」って、そうだったの?インタビュアーも同意してるけど...。「文学は類型が同じなのでSFしか読まない」とはなかなか痛烈。
レイトン:アカマイを起業したMITの先生。アカマイは高速配信を可能にする分散型のコンテンツ配信技術。アカマイ社の設立、運用に関する舞台裏がインタビューの基本。
ワトソン:ノーベル受賞の分子生物学者。協調メインの組織力より個人による達成をもっと評価していかないと科学の進歩は鈍ると断言する。言ってることが偏屈な爺さんの戯言に近いものもあるような印象を受けた。
0 件のコメント:
コメントを投稿