・最近、自分が傾倒している佐藤優さんが、外交官になって最初に語学トレーニングでイギリスに留学している時の記録。ホームステイ先の少年との交流を軸に、彼がどのような生活をイギリスで送ったかが描かれている。彼が他の著作で、ロンドン留学時にチェコの古本屋に出会ったとか、ロシア語の本が安価で入手できるのに喜んだ、と記述しているのだが、その実情が分かるのは、ファンには嬉しい。
・可愛くて聡明だった少年との再会はちょっと切なかった。だが、佐藤さんが最も書きたかったのは「あとがき」に書かれていた当時の同僚へのメッセージだったのではないかという気がした。あれを読んだ本人は泣いたのではないか。
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