次世代インターネットの経済学 (岩波新書) 依田 高典 (著)
・アテネ書房最終日の100円セールで購入。
・NTT東西の分割時や、その後のADSL、FTTHについての、競争を維持させるための議論や論拠について、経済学的な解説を織り込みながら解説している。NTTに対して厳しい意見が散見されるが、単なる批判ではなく、世界でも有数のブロードバンド先進国である日本として、今後、競争を続けながら力をつけていくために、という観点からの批判や提言だと著者自身が明言している。
・やはり経済に関する基礎知識がないと、本書で展開されている議論や提言の意味もイマイチピンとこないのだが、それでも、数字や式を我慢しながら追ってみることで、議論の具体的なステージがおぼろげながら見えてきたと思う。2011年の出版なので、本書で示されていた各指標の数値が今はどうなっているのかも調べてみたい。
・ただ、あまり本筋には関係ない「自分が、自分が」という記述が垣間見られたのが少し興ざめ。
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