個人的にもっとも響いたのは「(手で)書くことが大切」というもの。
溜め込まずに、まずは書きだしてみることが精神衛生上もよろしい、という記述は色んな本や記事で散見してきたけど、本書ではもう一歩踏み込んで「クラウドは危ない。何でもクラウドに預けてしまうと自分で覚えない」とまで言っている。何でも預けちゃう傾向が強い自分には突き刺さりました。攻殻機動隊で「記憶の外部化を可能にした時、あなたたちはその意味を、もっと真剣に考えるべきだった」という人形使いのセリフも思い出されるな。
【目次】
第一部 逆境を生きる──陥ってしまったら
その一 うつ病とのつきあい方
うつ病と自殺/人にはそれぞれのキャパシティがある/佐藤優も五月病に悩んだ/うつ病脱出の完全成功ストーリーはないetc.
その二 組織や上司とは戦うな
組織には勝てない/対組織なら 局地戦 しかない/上司には逆らうな
その三 落ち着いて考えよ
書くことは大切/短気はダメ。ときの流れというものがある
その四 プライドにしがみつくと破滅する
プライドは捨てよ/目立たない生きかたは大切
その五 人こそは宝なり
「縁の深まる人」と「離れていく人」/荒っぽい捜査、その背景と影響
その六 譲ってはならないことを見極める
絶対に罪を認めない理由と政界の実態/説明はダメ、嘘もダメ/罪が重いほうが公民権回復が早い?etc.
特別編 逮捕されるということ
第二部 平時──逆境に備え、やっておくべきこと
その一 あらかじめ考えておきたいこと
人生の組み立て方を再考せよ/「五〇歳」はチェック・ポイント/これからも食える資格、食えなくなる資格/最恐の二極化etc.
その二 やはりお金は軽視できない
お金は大切/自分の値段/クビになったら
その三 国家は遠い存在ではない
国家と人の生命/「言語」というもの/インテリジェンス的ウクライナ情勢予測/ウクライナ新政府の正体/社会情勢は知っておかねばならないetc.
その四 いまだからこそマルクスが役に立つ
いまの経済状況の理解にはマル経が必須/給料はなぜ上がらないのか/中間組織とファシズム
その五 何を学んでおくか?
古典は学びの宝庫/上手な勉強の仕方/小説は学べる/生き残りのための読書/社会人になって学ぶ意味
その六 やはり持つべきものは 友達
そもそも友達とは?/自分も相手も負担にならない会合/人間関係に利害が絡むと……/最後は友達力etc.
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