あれ?佐々木さんって、こんなに独断的な論調だったっけ?という印象。「レイヤー化する世界」での主張と基調は変わってない。それについては面白い視点だと思うし、同意できる部分も大きいのだが、そうなると本書の存在意義は?タイトルにある「自由論」というのが果たしてミルを意識しているのかどうかは知らないけど、総括の仕方が独断的で根拠が弱い。観念的な表現にしても、何となくわからんでもないけど、もっときちんと説明してよ、という気がする箇所が多い(「ネット共同体は水平展開だから上下関係がない」という表現など)。
帯が「佐々木俊尚の新境地!」とあるが、本書のようなおかしな書き方がデフォルトにならないよう切に願う。
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