2016年2月21日日曜日

火星にいった3人の宇宙飛行士 (RIKUYOSHA Children & YA Books) ウンベルト エーコ

 今月(2016年2月)19日にウンベルト・エーコが逝去した。「薔薇の名前」の映画でしか彼のことは知らないのだけど、たまたまタイミングよく、この絵本を1ヶ月ほど前に読んでいた。実際は、そろそろエーコも読みたいけど難しそうだから絵本からアプローチしてみようと思ったのがきっかけ。

 お話のプロットはタイトルの通り。3人の火星飛行士はアメリカ、ロシア、中国。最初はお互い、半目し合っているが、孤独感の中で連帯していく。そんな彼らの前に火星人が出現し、3人は団結して対峙しようとする、というお話。

 同じ状況下で想起される感情が同じである時、理屈抜きで無条件で通じ合うことができ、それが相互理解を促進するということか。

 絵本というのはサラッと読めてしまうのが曲者と言えば曲者。それにしても...何、この絵?子供向けの本でこの絵はかなり強烈なインパクトを与えるんじゃないかな。それを狙ってるんだろうけど。

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