2015年11月28日土曜日

本をサクサク読む技術 - 長編小説から翻訳モノまで (中公新書ラクレ) 齋藤 孝 (著)

 20分程度で流し読み完了。知っている分野だと読書スピードが上がるというのはこのことか。相変わらずの読みやすさ。平易な語り口に、ところどころに太字での強調というのも読みやすさの一助。

 内容としては正統派で、変化球がちょくちょく混ぜ込んである。速読法ではなくて、読書についての心構え。「本を読む本」や花村本、佐藤優本、あるいは「多読術」で語られていることに通じるものも散見される。ところどころ、具体的な書名を挙げて、読書案内している箇所もある。「理系の思考法を身につけるためにデカルトの方法序説を2〜3ヶ月は持ち歩いて馴染めば、理系本がサクサク読めるようになる」などというのも面白い。

 なお、本書は中公新書ラクレということもあり、読書への入り口案内という位置づけの本であり、本を贅沢に、美味しいところだけしゃぶしゃぶと食べかじればいいよ、というのが基本スタンスなので、さらにツッコンだ読書法ということになると、先に挙げた本に進んでいくのがよいと思う。

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