一見、企画関係やマーケター向けのアイデア指南本の体を取ってるけど、そこで判断してはいけません。頭のこね方を微に入り細に入り手ほどきしてくれる。しかも手ほどきだけではなく、その方法の根底にある思想や考え方なんかも教えてくれるのだからありがたい。テーマによっては関連する本の簡潔なまとめとしても読める(ゴールドラットとか)。また、手を使って書くという身体性の効用がほぼ全編にわたって展開されている。
紹介されている内容には少し玉石混交な感もあるが、これは今後の自分の関心や心の状態に応じて変わっていくのだと思う。それだけの深さを持った本。ただ、著者の読書量からすると、参考文献の紹介が意外と少ない印象。これはあえて抑えたのかな?
この本自体、著者がサイトでも重要書として言及している花村太郎の「知的トレーニングの技術」の発展的フラクタル(変な言葉?)と言えるか。
それにしても、何で黄色なんだろう?表紙だけでなく中身のページも黄色。あと、ちょっと紙の独特の匂いが強くて気分が悪くなる時がある。
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