第13話 「ゼットンの娘」
脚本が上原正三さんということでテンションが上がる。そうでなくても、いきなり「ゼットンの娘」とはショッキングなタイトル。下町の風景が人々と共に描かれてるのがよかったが、時代設定はいつ?少し前の時代の設定みたい。リアルタイムの今ではない。監視衛星による地球上空の監視網という設定はよかった。
ゼットン・ナノ遺伝子を受け継ぐってのが夏美の宿命らしい。忍者姿、凛々しいが、何でその姿?んでもって、何でライトセーバーを振り回さんとあかんの?
ゼットンの炎の射出の仕方はなかなかいいんだが、1兆度の火の玉だったら着弾したところから地球のコアまで溶かすよね、前から思ってることだけど、太陽の表面温度で6,000度、中心で約1500万度ですよ?
戦いが夜ってのもよし。バリヤーであるゼットンシャッターにダッシュバードからのミサイルが被弾した時に爆発光を背負うゼットンの構図が印象的。で、もう一人のウルトラマン、ゼノン登場。このデザイン、内山まもる氏の漫画版ウルトラマンに出てきたメロスのデザインを取り入れてるらしい。ゼットンを倒した時に爆発がどんどん収束していくマイクロブラックホール的表現、カッコよかった。ちょっと三代目ライディーンのゴッドアローの効果っぽい。特撮でやると、ひと手間かかりそう。
それにしても初代マンの攻撃が全く効かなかったゼットンが、バリヤーを破壊されただけで、あんなに簡単にやっつけられていいのか?いや、きっといいんだ。結局、攻撃が弾き返されたから初代マンは敗れたわけで、八つ裂き光輪もスペシウム光線も「効かなかった」のではなく「届かなかった」ということ。じゃあ、科特隊の無重力弾はなぜ効いたのかって話だが、これはゼットン/ゼットン星人が大容量のエネルギー攻撃は想定していたが、小型兵器からの攻撃を想定していなかったことによるものだと解釈できるだろう。「帰ってきた」でもスペシウム光線を受けて倒されてるわけだし。「メビウス」の、バリヤーの上がガラ空きってのは安直なご都合主義で、論評の対象にしようという気にならない。
第14話 「恋するキングジョー」
タイトルがピンクでポップなのには大拍手。こういう遊びがところどころに出てくるのもマックスのいいところ。
この大変な時にカイトがいきなり休暇?それを聞いたミズキの「許せん奴じゃ」という独り言と表情が可愛くて可愛くて。カイトはデートって聞いた時のミズキの表情、サイコー!超イーネ!(ウィザード風) その後でミズキをフォローする吉永教授もいい。ってか、別に特命を隠す必要、ないんじゃね?神社の境内での夏美との会話シーンの情景がまたいい。それにしても、前回もそうだったが、下町の風景、ちょっと昔すぎね?ミズキのファッションからして明らかにそうなんで、確信犯なのか?だとしても、なぜ?
金魚鉢の中に現れるゼットン星人の表現が面白い。ロボットアニメをパロったキングジョーの合体シーン、大変よろしゅうございました。夏美がカイトとの思い出などを回想するシーンの描き方もよかった。決して新しい表現方法ではないが、ウルトラ陣営がこういう表現を取り入れてるというのは評価してよいと思う。前回のゼットンに続き、キングジョーも、セブンが自力だけでは倒せなかった強敵。今回、ゼットン以上に簡単に倒してしまってる感があり、これはどうしたもんかな。やっぱり本家、ペダン星人の開発によるものではなかった亜流、あるいはOEM提供だったということなのかな。デザインも若干丸っぽくなってるし、合体、分離もオリジナルより速いから、パワータイプじゃなくてスピードタイプで、ちょっと防御が弱かったのかも。
ゼットンゾーンでゼットン星人がローブをジェダイ(あるいはシス)っぽい格好をしてたのは確信犯か?それにしても空に浮かび上がる「キングジョー」の文字って一体何だったの?
あと、夏美はカイトに恋してたんじゃあ?その辺りの後処理(処理て)が省かれてませんか?それとも超能力者の素質がある夏美がミズキの気持ち、そしてそれに対するカイトの気持ちに気づいて、ということなのか?そうでなければ、夏美がミズキのイヤリングを誉めてミズキが恥ずかしそうに応えるシーンや、それをいい表情で見ているカイトのショットの存在理由がなさ過ぎるもんな。
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