2013年2月24日日曜日

ウルトラマンマックス 視聴記-18(第27〜28話)

第27話 「奪われたマックススパーク」

 タイトルからはセブンの傑作「盗まれたウルトラアイ」を連想させるけど、特にそういうことはありません。ミステリードラマっぽい冒頭。アパートの一室の不気味な生物、エレキングの幼体。ちょっと気持ち悪いぞ。これが、色々なご家庭所で飼われている兆候が示される。「(街全体で)どれだけのエレキングが育てられてるんだ」とは、恐い想像。今回はスタート時からライティングとBGMが不気味。ちょっと不快なアンバランス感を醸し出してる。一瞬、実相寺さんかと思うぐらい。

 あれ?今回、ミズキとカイトが主軸の話?と思わせる序盤の展開。カイトに対する挙動がちょっと不審なミズキ。一緒に見ていた家内が「告りたくなってんじゃないの」と。

 怪しげな空間では銀のお皿の上にエレキング幼体。ちょっとグロいです。そこで、「地球人の男性は可愛い女性に弱い」ことをセブン時代に学習したピット星人。そんなピット星人に見事にやられてマックススパークを奪われてしまうカイト。傍らでは昏倒するミズキ。ミズキはエレキング幼体に魅入られていた!この辺り、金子監督ならちょっとしたエロスを感じさせる映像にするんだろうけど、今回はそんなこともなく、健全に気持ち悪いだけ(?)。

 取り憑いてるエレキングをはがして、身体を張ってミズキを助けるカイト。ちょっと演出が安っぽいのが残念。幼体エレキングを無力化する方法は他に幾らでもあるでしょ、という感じなんだが。せっかくのカイトの頑張り、現場に向かうミズキの決意が、この辺りの演出のため、ちょっと安っぽくなっちゃったな。

 ダッシュバード3に乗り込み、月を背負って登場するミズキ、カッコいい!しかもエレキング1体を倒した!

 一方、映画並みの無謀なアクションで円盤に乗り込むカイト。序盤で「あの頃は無謀だったからなあ」とミズキに語ってるが、今でも十分無謀ですから!
 円盤の中で変身した(と言うより元の姿に戻った)ピット星人相手に強いぞカイト!ってか、何でピット星人、女性に擬態しないでわざわざ変身を解いたんだろ。

 今回のマックスのアクションはみどころいっぱい!エレキングの光線攻撃を手刀で叩き落す力強さ。そして、側転からのキック攻撃の時のカメラのローアングル、カッコいい!見たことないアングルでの巨大ヒーローの戦いっぷりを間近で見せてもらったという感じ。

 何だかマックス=カイトに気付いちゃったミズキ?
 自分の感想としては、1. カイトがエレキング幼体からミズキを助ける時、もっと説得力のある描写をする 2. その上で、マックスがミズキを助ける時にも、単に空を飛びながら機体をつかむのではなく、体を盾にしてエレキングの攻撃からミズキのダッシュバードを守る、というような流れが王道だとは思う。でも、今回のように、ちょっと端折ってる感のある流れでも、ミズキの表情できちんと語ることができているのでいっか。ちなみに、自分はミズキ・ラブなのであって、長谷部瞳・ラブではありません。誤解なきよう(笑)。


第28話 「邪悪襲来」

 いきなり星ごと滅ぼしてしまう怪獣(凶獣)登場。スターウォーズのデス・スター並みの破壊力を持つルガノーガー。見た目も鳴き声もちょっとアレなんだけど破壊力は凶悪。ちなみにデザインは一般公募で、8歳の子供からのものが採用されたらしい。

 お正月休みなカイトは自分が縁のある孤児院へ。そこには冒頭で故郷を滅ぼされた異星人、リリカの姿が。どこかで見た顔だなと思ってたら、映画版ガイアで、訳あり少女を演じてた斉藤麻衣だった。

 ルガノーガー、地球に襲来!キーフの時と同じく、リリカもカイトがただの人間ではないことを見抜く。合流したミズキに避難誘導を任せて攻撃のサポートにまわるカイト。ダッシュ・ドゥカで、まるで仮面ライダーばりのバイクアクションってか、星をも滅ぼすほどの凶獣が、ダッシュ・ドゥカからのミサイル攻撃程度を気にするかなあ?

 今回のマックスもアクションの見所がいっぱいサマーソルトキックだって出しちゃうぜ!もしやと思われたリリカちゃん死亡フラグも発動することなくハッピーエンド。何か、それほど苦労することもなく、マックスに普通に倒されてるルガノーガー。リリカちゃんはマックスに文句ないのかな?何で地球は守ってるのに自分の星は守ってくれなかったの?って。安保条約が結ばれてなかったのか。

 「邪悪襲来」だなんて思わせぶりなタイトルだった割りには小粒な佳作だった。ラストシーンでリリカちゃんがカイトの耳元でささやくのがちょっと微笑ましくてよかった。カイトの慌てっぷりも相まってリリカちゃんのコケティッシュな一面をうまく引き出してる。

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