・「人はなぜ逃げおくれるのか」のカバーの「関連本」の中にあり興味を持ったが、ちょっと外したかなというのが正直な読後感。リスクに関する科学的アプローチなり実践的な手法を期待したんだが、本書ではリスクの概念を様々な事象に適用し、それらの現象にまつわる科学的知見について調べたことを開陳しているにとどまってる印象。
・リスクという概念がどのように発展してきたという歴史的な部分については少し面白く読めた。しかし、遺伝子から原発事故まで、様々な事象におけるリスク的観点からの解説については冗長な印象があり、自分にとっては退屈で頭に入ってこなかった。更に言えば、それらについてのまとめがあまりにも平凡かつ漠然としている。これなら「アダプト思考」の方が、簡潔にバランスよくまとめられていたと思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿