2013年4月21日日曜日

マンガ・特撮ヒーローの倫理学―モノ語り帝国「日本」の群像 諌山 陽太郎 (著)

・日本は物語の構成フォーマットを守って「モノ語り」を紡ぎ続けている世界でも希有な「モノ語り帝国」とのことだが、そこへ至るまでの様々な前提の固め方が強引な印象。自ら、モノ語りのフォーマットは世界的な普遍性を持つと言いつつ、それを現在も踏襲しているのは日本だけであり、だからこそ世界でも力を持つというのは、あまりにも稚拙な結論付けではないか。モノ語りのフォーマットについては神話にアーキタイプがあるというのはJ.キャンベルが説得力を持って検証済みだし、ルーカスが、そのキャンベルの説を下敷きにしてスターウォーズを構想したというのは有名な話。

・久々にハズした本だったというのが正直な読後感。ただし、手塚治虫と石ノ森章太郎の対比についての論点など、面白いと思う箇所も幾つかあった。自分の読み込み方が足りないのか?方法論と結論が先にありきで論旨が構築されているような印象を持った。

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