2012年12月4日火曜日

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書) 内田 樹 (著)


・やっと読んだ。途中までは少し分かりづらかったりしたが、終盤の展開には引きこまれた。ところどころに出てくる「内田節」は、時にはホッとしたり、時にはちょっと鼻についたり。
・時間の観念を逆行させての有責性についての記述はちょっとまだ咀嚼できていない。
・人の善性を神の賞罰から切り離した「成熟した」知性。「神の賞罰を基準にしているのは幼稚な状態」という辺りの記述には、幼少の頃から感じていたモヤモヤしたものを一気に吹き払われたような感じ。
・アドルノとホルクハイマーの「啓蒙の弁証法」との共通項が多い。きちんと突き合わせて精読すべきだと思った。
・で、結局、「ユダヤ人」って誰のことなんだろう?

0 件のコメント:

コメントを投稿